9月頃になると、雨や曇りの日が続く「秋の長雨」の季節を迎えます。
気象庁でも秋の長雨を「9月頃に現れる長雨」としており、関東では秋雨や台風の影響で日照時間が短くなりやすい時期です。(jma.go.jp, data.jma.go.jp)
雨が続くと、
「肌がベタつくのに、なんとなく乾燥する」
「顔がむくんで、すっきりしない」
「身体が重く、朝からだるい」
「肩こりや頭の重さを感じる」
という方も増えてきます。
今回は、秋の長雨が肌や身体に与える影響と、この季節を心地よく過ごすための対策を、エステと鍼灸の両方の視点からご紹介します。
湿度が高いのに、肌が乾燥するのはなぜ?
雨の日は湿度が高いため、「肌は潤っているはず」と思われがちです。
しかし実際には、気温差や冷房、夏の紫外線によるダメージ、汗や皮脂、洗いすぎなどが重なり、肌の内側は乾燥していることがあります。
皮膚の乾燥やバリア機能の低下に刺激が加わると、肌荒れにつながりやすくなることも知られています。(dermatol.or.jp)
表面はベタついているのに、洗顔後につっぱる。
毛穴やざらつきが気になる。
化粧のりが悪い。
このような状態は、皮脂を取り除くだけでは整いません。
この時期は、強く洗うことよりも、不要な汚れをやさしく落とし、水分と油分のバランスを整えることが大切です。

エステの立場からできる秋雨ケア
1.洗いすぎない
ベタつきが気になるからといって、何度も洗顔したり、洗浄力の強いものを使ったりすると、必要な潤いまで取りすぎてしまいます。
朝晩のやさしい洗顔を基本にして、こすらず丁寧に落としましょう。
2.ベタつく日も保湿を省かない
化粧水だけで終わらせず、乳液やクリームで水分の蒸発を防ぎます。
重い使用感が苦手な方は、量やアイテムを調整しながら、その日の肌に合った保湿を続けてみてください。
3.曇りや雨の日も紫外線対策を
秋雨の時期も紫外線は降り注いでいます。夏に受けた肌ダメージを増やさないためにも、日中は日焼け止めを使用しましょう。
4.毛穴だけを強く触らない
気になる毛穴を押し出したり、スクラブを繰り返したりすると、赤みや乾燥を招くことがあります。
サロンでは、その日の肌を見ながら、角質ケア、毛穴洗浄、保湿、美容成分の導入などを組み合わせていきます。
東洋医学では「湿」がたまりやすい季節
東洋医学では、雨が続く時期の不調を「湿邪(しつじゃ)」という考え方で捉えることがあります。
湿邪は、重く停滞しやすい性質を持つとされ、
・身体が重い
・顔や脚がむくみやすい
・頭がすっきりしない
・食欲が落ちる
・胃腸が重い
・軟便になりやすい
・関節が重だるい
といった状態と結びつけて考えます。
また、東洋医学で消化吸収や水分代謝に関わるとされる「脾」は、湿気の影響を受けやすいと考えられています。
これは東洋医学独自の身体の見方ですが、季節や生活習慣を含めて、その方の体調を考える手がかりになります。

鍼灸の立場から考える秋雨対策
鍼灸では、だるさやむくみだけを見るのではなく、睡眠、胃腸の状態、冷え、汗のかき方、肩こりなども確認します。
そのうえで、身体を温めながら巡りを促し、一人ひとりの状態に合わせてツボを選びます。
ご自宅では、次のようなことを心がけてみてください。
・冷たい飲み物を取りすぎない
・温かい汁物や飲み物を取り入れる
・ぬるめのお風呂で身体を温める
・軽いストレッチや散歩で身体を動かす
・足首やお腹を冷やさない
・睡眠時間を確保する
湿気が多いからといって、水分を極端に控える必要はありません。汗をかく日や蒸し暑い日は、こまめな水分補給も必要です。気温だけでなく、湿度や体調によっても熱中症の危険性は変わります。(jma.go.jp, neccyusho.mhlw.go.jp)
秋雨の不調は、肌と身体を一緒に整える
お肌は、身体の状態や生活リズムとも深く関わっています。
身体が冷えて巡りが悪くなったり、睡眠不足や胃腸の疲れが続いたりすると、顔色やむくみ、乾燥などに表れることもあります。
サントリナでは、表面のお肌だけを見るのではなく、その日の体調も伺いながら施術内容を組み立てています。
毛穴、乾燥、くすみ、むくみなどのフェイシャルのお悩みはもちろん、肩こり、腰の重さ、脚のむくみなど、身体のお悩みについてもご相談いただけます。
雨の日が続いて「なんとなく調子が出ない」と感じたときは、無理に頑張り続けるのではなく、肌と身体を一度ゆっくり整えてあげてくださいね。
※強い頭痛やめまい、息苦しさ、むくみなどが続く場合は、季節のせいと決めつけず、医療機関へご相談ください。


